中学入試試験科目について

中学入試の試験科目は多様な受験方式があり、首都圏、関西圏、中部圏ほか、科目や志望校の試験科目を考慮に入れた対策が。

これまでの、中学入試の主な試験項目を挙げてみると、以下のようなものがありました。

  • 学力試験【2教科 or 3教科 or 4教科】
  • 学力試験 + 面接
  • 学力試験 + 報告書(調査書)
  • 学力試験 + 面接 + 報告書(調査書)
  • その他抽選、実技、作文、適性検査など

地域・学校種により多様な試験内容

上述したように、中学入試の試験科目は多様な受験方式があり、首都圏で主流なのが2教科型および4教科型と、2科目と4科目のどちらかを選択できるタイプ、一方関西圏では、上位校は3教科型と4教科型、あるいは3教科・4教科選択型に分かれています。
中部圏では、主要校は4教科型が多く、中堅校の多くは2教科・4教科選択型を採用しています。
ユニークなところでは、国・算2教科にプラスして選択制で2問を選ばせるところや、4教科型+面接+体育実技などもあり、お子様の得意科目や志望校の試験科目を考慮に入れた受験校選びが重要になってきます。

また、公立の中高一貫校の場合には、報告書・適性検査・作文・面接・実技検査といった試験項目があり、総合的能力を判断して合否が決定されています。
適性検査の試験内容も私立とは違い、様々な教科を複合的にまとめた問題構成であったり、時事ネタが問題に組み込まれているものもあり、「計算は得意!」「文章題は得意!」など偏った学習スタイルではなかなか突破できない仕組みになっています。

この総合的に判断する仕組みは、総合的能力が高い生徒がほしいというニーズを持った一部の私立でも導入しており、今後受験を予定しているご家庭は注意は必要です。

近年の傾向は?

さらに近年では、同じ学校でも違う試験日を設け複数回行っているところがあります。
その場合、受験日によって試験科目が異なることもあり、定員数も変化がつけられています。
これは、受験者数が伸び悩む中、中高一貫校の数は増加傾向にあり、学校側が定員割れを防ぐために考え出した方策のひとつです。
自分が受けたい志望校に、そういった設定があれば、受験校を選び際の選択肢も広がり、ゆとりをもって取り組めるかもしれません。

受験する側にとっては、受験科目や出題傾向がある程度絞れているとチャレンジしやすいのですが、科目や配点、試験時間もまちまちで、把握するだけでも大変です。
お子さまの得意科目や、今後の学習で伸ばせそうな科目など、科目戦略を練って取り組むのも近道だと思います。
がんばってきた受験勉強を無駄にしないためにも、的を絞った対策を練って、本試験を迎えたいものです。