中学受験学習塾の比較

ここでは、中学受験で通塾が想定される「集団指導塾」と「個別指導塾」、「大手進学塾」と「小規模塾」をポイントごとに表にして比較してみました。

こちらのページでは、「集団指導塾」と「個別指導塾」、「大手進学塾」と「小規模塾」をポイントごとに表にして比較してみました。
塾の中にはすべての面で優秀な学習塾も存在しますが、今回は塾の全体像として比較参照してもらえればと思います。

集団指導塾と個別指導塾を簡単比較

 
集団指導塾
個別指導塾
授業料 比較的安めの傾向 多少割高感あり
教材費 比較的安めの傾向 多少割高感あり
授業スピード クラスの目的に添った早い授業スピード 生徒に合ったゆとりの授業スピード
カリキュラムの質 クラス別の質の高い内容 個人ごとの能力に合わせた内容
宿題量と質 量・質とも多い 学習進度に合わせて適時・適量
講師の質 マニュアルもあり質は高め 講師ごとに質の差あり
講師の親密度 個人的なつながりが持ちにくい 継続担当の講師だと相談しやすくよりスムーズに
個別対応 質疑は受けるが時間に制約多し マンツーマンは充分な指導対応
弱点補強 時間的制約多く難しい 納得するまでできる学習環境
周囲との関係 良きライバルや友人にも 周囲との関係を持ちにくい
競争意欲 他生徒との成績争いからくる高い競争意識 自分のペースでじっくり取り組むため希薄
部活などとの両立 決められた授業体系のため難しい ある程度選択できるシステムのため充分可能
受験ノウハウ 蓄積された受験情報が豊富 進学対応塾は比較的豊富な情報

こうして表にして見ると「集団指導塾」、「個別指導塾」ともに一長一短ありますが、総じていうと「集団指導塾」の場合は、決められたカリキュラムと授業ペースの中、同じ目標を仲間と共有し競争しながら学力向上を図るのに対し、「個別指導塾」は、自分の学習進度に合わせて講師と共にカリキュラムを押し進め、周囲に惑わされずじっくりと取り組むスタイルとなっています。
続いて、「大手進学塾」と「小規模塾」も同様に検証してみたいと思います。

大手進学塾と小規模塾を簡単比較

 
大手進学塾
小規模塾
授業料 比較的高めの傾向 安めの傾向
教材費 比較的高めの傾向 安めの傾向
授業スピード マニュアルに添った早い授業スピード 生徒に合わせた授業展開
カリキュラムの質 学校別のコースなど質が高い 塾によりバラつきが多い
宿題量と質 非常に多い傾向 プリント学習など適量
講師の質 指導力の高い講師が多い 講師の熱意により様々
講師の親密度 成績下位生徒は疎遠になりがち コミュニケーションが活発
個別対応 生徒数が多い塾の場合質問できない場合も 個人に合わせた指導やフォロー
弱点補強 科目対応はなかなか難しい 目的に合わせた指導対応
周囲との関係 ある程度学力があれば良き関係に 顔見知りの子も多く良好
競争意欲 互いに切磋琢磨できる環境 ほぼ自分のペースのため競争心は生まれにくい
部活などとの両立 コース別授業体系のため難しい ある程度融通が効くところも
受験ノウハウ 有名校に多くの合格者を出すノウハウが豊富 地元進学校への対策は豊富な情報

やはりこちらも、「大手進学塾」ならでは、「小規模塾」ならではのそれぞれの特徴が出ているかと思います。
「集団指導塾」と「個別指導塾」との比較でもそうですが、どちらか一方と決めずに、短期講習や弱点補強に「個別指導塾」や「小規模塾」を併用するなど、目的に合わせた塾選びをすることで、時間とお金を上手くコントロールした効率的な家庭外学習が可能です。
もちろん、塾や講師との相性も塾選びの重要な要素ですが、こうした塾の特徴を十分理解した上で活用できれば、より目標に近づく可能性が高くなると思うので、塾選びも志望校選び同様、視野を広めた選択決定をしていただけたらと思います。