中学校の種類と特徴【公立】

受験対応の中学校も大きく分けて、「国立中学校」、「公立中学校」、「私立中学校」とに分かれます。ここでは「公立中学校」を分別紹介。

ご存知のように中学校は大きく分けて、「国立中学校」、「公立中学校」、「私立中学校」とに分かれますが、それぞれに特徴があります。
こちらでは、受験対応の私立&国立中学校の種類と特徴を説明していきたいと思います。

公立中学校の概要

★中等教育学校

中等教育学校とは、中学校と高等学校(高校)を合わせた6年間に相当する一貫教育を実施する学校種のことです。
6年間のうち初めの3年が前期課程、終わりの3年が後期課程に区分され、それぞれ中学校、高等学校の課程に相当しています。
6年間を一体のものとして教育がされるため、中学校と高等学校の中で重複している学習内容を整理・精査して学ぶことができ、前期課程の学習の中で一部高等学校の内容を先取りして学習カリキュラムが組まれている学校もあります。
また、卒業資格も通常の中学校同様、前期課程を修了したものには中学校を卒業したものと同資格が与えられ、前期課程を修了した後、他の高等学校を受験することも可能です。
一時期、学校開設が続きましたが、少子化や他の中高一貫タイプの学校種と差別化を図れずに、定員割れをきたす学校も出てきています。
基本的には中途で生徒を募集をしないため、6年間同じ環境で教育を受けることとなり、校風や学習スタイル、人間関係などが原因で退学するなど、学年が上がる毎に生徒数が減少しているところもあります。
色々な面で確立されていない部分もあるので、志望する際にはお子様の内面を含め、よく検証することをおすすめします。

★併設型中高一貫校

併設型中高一貫校とは、都道府県や市町村などの同じ設置者が主体となって、中学校と高等学校を併設し、6年間の計画的・継続的な教育形態で中高一貫教育を行う学校種です。
特徴は他の中学校からもその高等学校に進学できることであり、高等学校では内部進学生と外部入学生が交流、切磋琢磨して学校生活を送ります。
基本的に併設されている中学校の生徒はそのまま高等学校に進学できますが、他の高等学校を受験することも可能です。
一般的によくいわれる中高一貫校がこのタイプで、学校数も年々増加傾向にあります。
実績ある学校も多くあり、独自のカリキュラムで先取り型の学習スタイルを実践している学校が増えてきています。
小テストや補習を繰り返して落ちこぼれを減らしたり、クラブ活動や学校イベントへ積極的に参加させる中学校もありますので、偏差値だけで選ぶのではなく、お子様の志望動機に耳を傾けながら検証していきましょう。

★連携型中高一貫校

主に、地域と結びつきの強い高等学校とその地域の中学校が連携して取り組むタイプの学校種です。
連携中学校から連携高等学校へは簡便な選抜方法によって進学することができ、調査書や総合的学習の時間、中学校での取り組みをまとめた書類などを提出して審査を受けます。
また、連携していない中学校からも一般の入試で受験することができ、連携中学校から他の高等学校への進学も可能です。
地域のいくつかの中学校と高等学校が合同で部活動を行ったり、芸術鑑賞会を合同で鑑賞したりして各校の生徒同士が交流を深めたりしています。
但し、他の高校に進学するものや連携中学校以外からも生徒が入学してくるため、他のタイプに比べ大幅なカリキュラムの変更が出来ないなど、差別化が図りづらいこともあり、学校数はここ数年伸び悩んでいる模様です。