ご存知のように中学校は大きく分けて、「国立中学校」、「公立中学校」、「私立中学校」とに分かれますが、それぞれに特徴があります。
こちらでは、受験対応の私立&国立中学校の種類と特徴を説明していきたいと思います。
私立&国立中学校の概要
★私立中学校
私立中学校は、学校ごとの教育理念や教育方針が徹底されており、明文化された独特の校風やポリシーを持っているのが特徴です。
教育を分け隔てなく、広く平等に提供するのが公立中学とするならば、その学校でしかできない教育環境を提供し、柔軟な発想のもと独自のカリキュラムを提供しているのが私立中学だともいえます。
100年以上の歴史を持つ伝統校や、古くから優秀な進学実績を誇る学校も多々存在します。
また、男子校・女子校・共学校と学校形態も様々で、学費がかかる分だけ、教師の質・施設の充実度・学校行事の内容・授業構成の幅広さなど、その内容は多彩を極めています。
近年の傾向としては、学校法改正による公立一貫校の台頭により、私立中の寡占状態だった一時期の人気はなくなってきており、一部の中堅校などは進学実績重視を打ち出すなど、路線を明確にする対策で生徒確保に躍起になっています。
各ご家庭で志望校を選ぶ際、進学実績を基準に選ぶ方もみえるかと思いますが、実績結果を追い求めるあまり、成績下位の生徒が置き去りにされるといった学校も現れています。
過去の実績だけを深追いせず、多角的な感覚でお子さまに合った学校を検討してみてください。
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★国立中学校(国立大学附属中学校)
国立中学校とは国立大学法人が運営する国立の中学校のことです。
国立大の附属だけあり高い学力レベルを誇り、その試験難易度も高く、受験内容は有名私立中学校レベルを誇るといわれています。
国立中学校の多くは併設型タイプですが、必ずしも附属高校へ進学するのが目的ではなく、より大学進学実績の優秀な他の高校へ進学する生徒も多いのが実情です。
これは、附属高校の授業では、教育大学(学部)附属という役割上、教育実習生の授業も多くあり、質の高い授業がいつも受けられるといった訳ではないという理由のほか、総体的に全教科の向上を図っていく教育カリキュラムを求めていない生徒もいることが一因かもしれません。
但し、中学教育に関しては、入学者レベルが非常に高いこともあって充実しており、例年倍率は高く推移しています。
通学区域が限られているため、誰でも受験できる訳ではありませんが、安定した教育環境と学費の面で、大変魅力的な学校種だと思います。